経営者の必須スキル!メディアトレーニングで得られる3つのメリット

sam-mcghee-4siwRamtFAk-unsplash.jpg

皆さんはメディアの取材を受けた経験はおありでしょうか?新聞記者や情報番組のレポーター、雑誌の取材以外にも、最近はオンラインメディアが活況なので、様々な形でメディアに自社商品やサービスを説明する機会が多くなっているかと思います。ただ、取材を受けた後、次のような想定外の結果で愕然とした方も多いのではないでしょうか。

「自分が言わんとしたことが記事化されなかった。」

「自社の記事より競合他社の記事の方が大きく取り扱われていた。」

「コメントの一部分だけセリフとして使われて意図していない報道をされた。」

このような結果になってしまった原因は、”丸腰”で取材を受けてしまった可能性が高いです。つまりそこに取材を受けるための「戦略」がなかったから。取材は決して丸腰で受けてはいけません。取材対応には戦略が必要不可欠です。その術を身に付けるのが「メディアトレーニング」です。

 

メディアトレーニングとは

メディアトレーニングとは、メディアや記者の特性を学び、メディアと接触する際に気を付けること、つまり相手の立場を理解して準備をすることです。メディアとはどのような役割を担っているのか、それをもとにどのように付き合っていくべきか。また、どのように自社のことを伝えると、思い描くイメージに近い報道をしてくれるかといったノウハウを、取材を受ける機会の多い経営者やボードメンバー、広報担当者などに対して提供します。

ちなみにAStoryのメディアトレーニングでは、下記メニューで実施しています:

  1. メディアについて

  2. メディアとの付き合い方

  3. メッセージの作り方

  4. 記者の戦術&インタビュー対応

  5. 模擬インタビュー

 

メディアトレーニングを受けることで得られるメリット

取材の成功3.jpg

現状では、大企業同士の提携発表や謝罪会見といった場合と違い、平常時の取材では無防備に対応されているケースが散見されます。メディアの取材を受けるにあたり”準備”をしていないのは非常に勿体ないことです。なぜならその準備が取材の成功に大きく関係するからです。メディアトレーニングを受けていれば、冒頭の「こんなはずじゃなかった」という取材結果を免れる可能性がぐっと高まります。

「こんなはずじゃない」取材結果になってしまった原因の一つとして、取材を受けることが”達成”になっていることがあります。マスコミの取材を受けることは、開発した商品や提供しているサービスを世の中に広めたいと日々努力されている企業、特に中小企業やベンチャー企業にとっては一つの目標だと思います。ですが、取材を受けるだけでは意味がないのです。取材をどのように成功に導くかが取材対応の醍醐味なのです。

 

メディアトレーニングをすることで取材を成功させる以外にも次のようなメリットがあります:

good-communication.jpg

2つめのメリット「各ステークホルダーとのコミュニケーションが円滑になる」

取材の成功とは、自分たちがメディアを通じて伝えたいことを自社の存在意義や事業戦略に沿った形で準備し、メディアのニーズにも応えられるように綿密に調整し発信すること。それはコミュニケーションの上級者として多様なシチュエーションでも的確なメッセージを伝えることができるようになるということです。広報担当者ならもちろんのこと、組織の長や企業のトップであれば、従業員はもとより、顧客、株主、取引先など様々な関係者との信頼関係構築に役立ちます。

 
講演-講義.jpg

3つめのメリット「講演・講義が上達する

メディアトレーニングでは1対1の取材対応から1対複数の記者会見対応など、各シーンに応じた模擬インタビュー、模擬会見を行います。そのトレーニングを積むことは、社員に向けたメッセージを効果的に発信することや、不特定多数の人々にスピーチする際、貴方自身や貴方を通した企業の印象を良くすることが可能になります。

 

取材でありがちなNG対応

記者は取材をする際、読者・視聴者に伝えるために「何か」を引き出そうとして質問に工夫を凝らします。その意図を知らず、準備もせず無防備に取材を受けてしまうことで、「NOとはっきり明示しなかった」がために、NOである案件にYESだと解釈され、「社長が認めた」という報道がされてしまうことも大いにあります。こうなると広報は大変です。事実誤認の訂正をするような事態は企業としてもメディアとしても望んでいないこと。結果としてせっかく露出した貴社の情報は場合によってはネガティブに受け取られ、メディアからの印象も悪くなってしまいます。
メディアが御社に取材する目的を知ること。そしてメディア特有の対応スキルを身に付けること。これを知っているか否か、実践しているか否かで取材の成否が分かれます。

また、広報担当者にありがちな例として、取材アテンド時、メディアと取材対象者の会話に入って度々取材を止めてしまうことがあります。基本広報がスポークスパーソンの発言にあれこれ横やりを入れるのはNGです。なぜならメディアからは事業責任を負っているスポークスパーソンに取材をして現場の生きた情報を聞きたいのに、広報が内容をコントロールしてしまい本当のことが聞けなくなると思ってしまうからです。取材対象者は社長や役員、開発担当者など、何らかの代表です。そのスポークスパーソンが広報にコントロールされている光景は、メディアからしてみれば、何の責任があって会社を代表して今ここで取材を受けているのか疑問に思うことでしょう。そうならないためにもメディアトレーニングという事前準備が必要なのです。

取材において、広報の役割はほぼ「事前準備」といえます。場数を踏んだ広報であればあるほどぶっつけ本番はしません。なぜならそのリスクを知っているからです。取材の大小に関わらず、入念な準備をすることでしょう。

広報が行う取材対象者のための基本的な事前準備は、おおよそ以下となります:

取材の目的を明確にする

目的から逆算して準備(戦略をたてる)をする

取材対象者と取材の練習する(本番は何も準備していなかったかのように自然に答えられるようにする)

そして取材本番を迎えます。取材にアテンドする広報担当者が取材中にすることは、取材をスムーズに進めるための進行管理と、ファクトチェック(正確な情報・事実の確認)のみです。そして取材後はメディアへ補足資料の提供といったフォローアップをします。

 

取材には戦略が必要です

メディアトレーニングには副次的な効果があり、取材には事前準備(戦略)が必要であることがお分かりいただけましたでしょうか。取材の成功は「自社がメディアを通じて伝えたいことをコントロールし、メディアのニーズにも応えられるようになること」と上述しましたが、それは「自社を効果的にポジショニングすること」に繋がります。
「自社が伝えたいことをコントロールする」とはいえ、取材は広告ではありませんし、メディアにはメディアの”目的”があって取材をするので、自社が伝えたいことだけを一方的に伝えるのはNGです。伝えたいメッセージをいかにメディアの取材目的と調和させるか、という作戦を立てることが重要になります。

経営者をはじめとする取材対象者がメディアを通じて発信していく際に身に付けておくべきスキルを習得できる機会がメディアトレーニングです。そして、いつ取材の機会が訪れても効果的な準備ができる広報担当者育成のためにも、メディアトレーニングは取材対象者と広報担当者のセットでお受けすることをおすすめします。

 

AStoryではメディアの取材対応でスポークスパーソンが意図する方向にもっていくためのメディアトレーニングを提供しています。
ご興味のある方はお気軽にコチラへお問い合わせください。