プレゼン能力とリーダーシップが養えるティール組織とは

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飛び込み営業や、社内プレゼン、講演やピッチコンテスト、パーティ、そして広報が行うメディアへのピッチなど、様々なビジネスシーンで、私たちはプレゼン能力を問われます。コロナ禍でリモートワークが定着した今では、営業や広報、プレゼン担当者だけでなく、オンラインツールを通してコミュニケーションをするすべての人に、オンラインでのトークスキルも求められるようになりました。

また、リモートワークが主流になると、これまでのマネジメントスタイルを変えていかざるを得なくなるかもしれません。つまり、個人の自律が必要となり、指示待ち社員の意識をリモートで変えていかなくてはならず、自治的組織を作り上げるリーダーシップスキルも求められるでしょう。

このトークスキルやリーダーシップを養うには、実践という場数を踏むことが一番の近道です。新型コロナウイルスによって働き方が大変革した今、人々が集まることが難しくなり、リモートワークで多くの人とコミュニケーションする機会を失っている人もいらっしゃると思います。

今回は、そんな今の時代に必要なスキルが学べるユニークな団体についてご紹介します。

 

話し方、リーダーシップを学ぶ国際的な非営利団体「トーストマスターズ」

トーストマスターズの紹介ビデオ

皆さんは「トーストマスターズ」という団体をご存じでしょうか?トーストマスターズはアメリカで約100年前に発祥した、話し方、パブリックスピーチ(大勢の前で話すこと)やリーダーシップを学べる国際的かつ伝統的な非営利団体です。世界中に16,600 以上の加盟クラブが存在し、日本でも約200クラブがあり、そのなかから自分に合ったクラブが選べます。

トーストマスターズがユニークなのは、自主運営スタイルのクラブであること。一般的な話し方教室や英会話教室と異なり、そこに先生と生徒という上下関係が存在しないのです。運営はすべて会員によるもので、月2回行われる「セッション」では、司会進行、プレゼンター、プレゼンの評価者、タイムキーパー、文法係(文法的に不自然な表現や間違った発音を指摘してくれる人)など、各役割を会員が持ち回りで担当します。

ちなみに、「トーストマスター」とは、トースト(=乾杯)のマスター、つまり乾杯の挨拶をする人、司会者という意味で、広くはスピーチを行う人のことです。トーストマスターズの出身者には、マッキンゼー出身の世界的コンサルタントで、「エクセレント・カンパニー」の著者でもあるトム・ピーターズも名を連ねています。彼は別の著書「トム・ピーターズのサラリーマン大逆襲作戦<1> ブランド人になれ!」で、スピーチ上達法としてこのトーストマスターズへの入会を勧めている程です。

 

新時代のマネジメント・ティール組織運営を体験

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トーストマスターズはその教育プログラムや、自助による運営スタイルが、次世代型組織モデルと呼ばれる「ティール組織」に似ています。ティール組織とは、「個々がセルフマネジメントを行い、組織の目的実現を追求する自律分散型の組織」であるといわれています。これまでマイクロマネジメントでかっちりスタッフを管理していた方にとっては真逆の考え方です。もちろん、会社や組織の環境や方針によって、様々なマネジメント手法があってしかるべきですが、ことリモートワークがデフォルトになりつつある企業や部署においては、トーストマスターズのような、個々が同じ目的のために自主的に役割を担い、意思決定し、建設的に研鑽しあう運営方法に多くの気付きがあると思っています。そのような意味でも、経営者やマネジメント層の方々にとって最適なサークルといえるでしょう。トーストマスターズの各クラブで月2回実施されるセッションは、いわばティール的な組織運営を学ぶワークショップとしても有効です。

 

トーストマスターズから得られるもの

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トーストマスターズはアップル、マイクロソフト、インテル、グーグルといった世界中の様々な企業や政府機関などの内部にも当クラブが存在します。特にアメリカでこの教育プログラムは評価されており、一定のプログラム修了者に与えられる修了証は職場での評価の一つと認められています。

さらに、世界中のビジネスパーソンがトーストマスターズを選ぶ理由はそこに実践とレビューの場が用意されているからでしょう。講師による講義をただ聞くのではなく、クラブのメンバー全員が毎回何らかの形でスピーチする機会があります。セッションの主な構成は、雑談のような軽いテーマで会話に応じる「Table Topics」から始まり、予め指定されたテーマで事前に選ばれている3名程がスピーチする「Prepared speech」、そしてそれらのスピーチを論評する「Evaluation」といった流れで、それぞれ種の異なるスピーチを実践でき、またスピーカーやセッションを支える様々な役割があり、コミュニケーションとリーダーシップの両方のスキルを楽しみながら学ぶことができます。

トーストマスターズのグローバル・モットーは「Where Leaders Are Made(リーダーが作られる場所)」

あなたもトーストマスターズに参加してみませんか?

 

このトーストマスターズのPRをサポートしているAStoryの代表・小西みさをは「KeForce トーストマスターズ クラブ」のメンバーでもあります。パブリックスピーチスキルやリーダーシップの向上にご興味のある方は、クラブにご案内いたしますので、お気軽にコチラへお問い合わせください。